下関彦島の古民家
2022年2月に完成しHikoshima Hokkori cafe(彦島ホッコリカフェ)としてオープンしました。
正面は壁をスミモルタルのかき落としで仕上げ。杉の扉との調和がいい感じですね。
玄関入り口の位置が変わったので、現地にあった自然石を利用して簡単にアプローチを作りましたが結果かわいい感じに仕上がりました。
こちらは裏口、事務室の入り口です。
杉の引き戸に入れた小窓から隣のお家の風景が切り取られた絵のように目に入ってきます。
客室の様子。
小屋裏の梁がかなりの迫力。荒々しい杉皮の野地板もそのまま見せることにしました。
耐震性を考慮していれた新しい梁(桁)、柱、そして白い塗り壁とのコントラストが好きなので、新しい木材は塗らないことにしました。
床板は使い古された足場板をリメイクしたもの。
夕暮れの古民家の様子。
そして夜の古民家。
正面から横道に入った様子。
この路地裏感がたまらなく好きです😌
古民家内部の夜の様子
薄暗さがなお古民家の雰囲気をいいものにしてくれると感じます
そして、2/26日にプレオープンを迎えました。
たくさんの方に来てお祝いしてもらいました。お越しいただいた皆さんありがとうございます😄
2021年の6月にこの古民家にはじめて出会いました。
覚えているのは正面からみた顔がかわいい顔をしているな😚というのと、脇道の路地裏の風景。
そしてなんといっても点検口から覗き見た小屋裏から見た力強い小屋組です。
古民家再生のいいところというか、意義として、新しく材料を持ってきた新築には表現することができない雰囲気を出すことができることだと思っています。
それは、古民家が長い時を経過するとともに柱や梁などがその身に長い歴史を刻んでいっているからだと思います。
そして、木材が長い歴史を刻んで今も凛とそこに存在しているのは、しっかりと育った木材を贅沢に使い、技術者である当時の大工さんが高い技術と豊富な知識・経験をつぎ込んでじっくりと作り込んだ結果ではないかと想像します。
今の日本の社会では、民家で当時の様な建て方をすることはとても難しいことですが、せめてまだ活躍できる古民家は残していければいいと思っています。
この古民家もカフェとして新しく生まれ変わり、新しい歴史を刻んでいきます。
そしてこの古民家を訪れた人たちの記憶の1ページの端っこでも、この場所での思い出が残っていってくれればばうれしく思います。