
川棚の古民家にまつわるストーリー…
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川棚温泉からほど近い里山にたたずむその古民家は空き家となっていました
その古民家と巡り合ったオーナーのMさん夫婦
この古民家を自分たちで自由にリノベーションして暮らしたいと
そんなMさんご夫婦との出会いはちょっとしたご縁からでした
初めて会ったのは彦島の古民家ショールーム
話を聞いていくと、リノベーションの方向性はご夫婦それぞれの頭の中にかなり明確に描かれていて、それがまた独創的で
その構想を、この場所で実現できたらきっとたのしい場所になって、お二人なら古民家をリスペクトして楽しくくらしていくのだろうなと
容易にイメージできたのを覚えています
その後、古民家の調査を進め、具体的なリノベーション計画に取り掛かりました




打合せを進め改修内容も日に日に具体的になっていき、イメージは少しずつ濃く、はっきりとしていきます
そのころ私が感じたのは
きっとこの古民家は昔のように息を吹き返し、形を変えてなおこれから先長い時間その場にあり続けるのだろうと感じました
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2024年の11月に川棚古民家のリノベーション工事は始まり、はや4か月が経過しました
Mさんは解体や壁の漆喰塗や補修、一部大工工事まで、多岐にわたり仕事の合間を縫ってセルフリノベーションを頑張ってきました



瓦の葺き替え工事では、仲間たちと一緒に古い瓦を剥いで、瓦の土を落として、さらに土の下の杉皮をとっていきます
連日、屋根上での作業は過酷な作業でしたが、多くの人の手を借り無事雨に降られることもなく達成できました
きっと多くの人の思いが詰まった愛される古民家に生まれ変わることになるでしょう






2月も中旬に入り、工事はいよいよ後半戦
この工事のメインといってもいい内部床の土間コンクリート化工事も進んでいきます
大工工事は壁の仕上工事、造作家具工事へと進んでいきます

玄関(外部)は元の漆喰壁が古くなり、はがれそうになっていました。
新しく墨モルタルの掻き落し仕上とする為の木摺り(きずり)下地が完成。
玄関戸は木製の杉板張り引戸に変わります。

広縁は床を撤去し、玄関から家の一番奥まで続く長い土間空間へ変わりました。
Mさんの仲間たちと一緒に剥した屋根瓦は細かくして、土間コンクリートの下に敷き込み再利用。
ごみが減らせると同時に、コンクリート下に敷き込み砕石も減らせました。

玄関も広い土間空間に。
階段についていた土壁の竹小舞だけを残しました。
この竹で編んだ竹小舞に、夜の灯りがあたると、きっといい影が土間に落ちて古民家の夜雰囲気をより良いものにしてくれるでしょう。



小屋裏の下には格子状に組まれたラワン合板の天井が完成。
小屋裏空間は2Fからのぞき込んで見ることができます。



元は畳の部屋だったLDKの床は下地からやり替え、水平になるように改修
厚さ50mmの断熱材を敷き込み、杉板を貼り込んでいきます。



寝室の就寝スペースは小上がりの床になります。当然断熱材を敷き込みます。
家全体の壁は要所要所に耐震補強として筋交いを入れて、壁と天井には断熱材を入れていきます。



白蟻の被害が大きかった足固めは撤去し、新しいものに取り換えます。



2階の土壁はMさんが砂漆喰を塗っていきました。
素朴で、とてもいい雰囲気の壁になりました。



2階の床は撤去し、玄関周りが吹抜けに。
低いところから見上げる小屋裏空間は圧巻です。
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この先も川棚の古民家リノベーションは続いていきます。
完成は4月を予定していますが、これからまた新しい古民家のストーリーが生まれていくことでしょう
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3/15(土)・3/16(日)の2日間、工事中の古民家を開放します。
リアルな古民家リノベーションの工事中の様子を見てみませんか?
工事真っ最中の古民家で、リノベーションストーリーについてお伝えします。
完成してしまってからではわからない、古民家リノベーションのリアルを感じてください。
日時 3/15(土)3/16(日) 10:00~16:00
場所 下関市豊浦町大字吉永
駐車場の確保が必要ですので、いずれかの方法で事前のご連絡をお願いします。
お問合せの際に、詳しい住所をお知らせさせていただきます。
(川棚の古民家を見たいとお伝えください)
・お電話:083-237-9260
・メール:umibearchi@gmail.com
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