現在進行中のプロジェクト。
NPO法人KANANOWA(カワノワ)の拠点、HOMEのリノベーション計画です。
カナノワは下関市の新地エリアにて、地域の大人主体で子供たちにあらゆる角度からサポートする活動をされている団体です。
(ここではとても書ききれないので、詳しくはカナノワホームページなどご覧ください😅)https://kananowa.com/
カナノワさんの新しい拠点となるHOME(子供たちの間では通称”アジト”)
今回このHOMEのリノベーション計画をお手伝いさせてもらっています。
HOMEの外観
放課後には一人、また一人と集まってくる子供たち
●コンセプトと要件
・子供たちが帰ってきたくなる場所に
カナノワさんの活動でよく目にすることの一つが
昨年夏に行った模型教室でもそうだったんですが、カナノワで活動していた大学生や現在も在籍している高校生が小中学生の子供たちのサポート活動を無理なく自然にしているんです。
カナノワの活動も8年目に入るらしいのですが、カナノワで大きくなっていった子供たちが自然に次の子供たちのサポートをする姿を見て世代の循環がうまく回っているなと感じました。
大学生や高校生たちにとって帰ってきたくなる場所になっているんでしょうね。
そうなるとこのリノベーション計画の進む方向は無理なことを考えずに、子供たちがずっと居たくなる家のようなくつろげる場所に近づけていくことが答えにつながると考えています。
・キッチンスペースの拡張
子供たちの食事支援も積極的に行っているカナノワさん。
平日の昼過ぎころになると地域のお母さんたちがたくさん集まり、大量のキャベツを切ったり、唐揚げをあげている姿を目にします。
現状のキッチン空間は小規模事務所の給湯室くらいのスペースしかないので、4~5人が料理をしていても無理のないキッチンの改修が必要となります。
・カフェとしての機能
この先、高校生たちに事業活動をさせていきたいと代表の前田さん。
ちなみにこの事業活動というのはお試しの単発的なものではなく、法人化して継続的に活動し自ら利益を上げることを目標としているとのこと。
なので子供たちで話し合って何を事業化するかを話し合って決めるということになり
何人かの高校生が”カフェをやってみたい”と声をあげました。
食事支援の活動もされているので、HOMEには食堂機能も必要になります。
食堂の一部スペースを利用してカフェにも対応できる計画としていきます。
●計画
【学習ゾーン】
小上がりの学習スペース
子供たちの要望で、靴を脱いで家にいるようにくつろげるスペースに
正面壁には美大生の彫刻作品を飾る予定です
道路側の学習カウンターは道路に面しているので、緩やかに視線を遮るために杉の縦格子を。
天井も少し下げてこもり感を。
床には杉板のフローリング
柔らかい足ざわりでリラックスして勉強してほしいので
【食堂・カフェゾーン】
緑を感じてほしいので天井には吊り下げの緑を飾れる仕掛けを
壁にはOSB合板、カウンターは天板をホワイトアッシュ、前面は白モルタルで視線を集めるカフェのカウンターに
カフェスペースのパース
打合せをは毎回白熱します
どんどん新しいアイデアが出てきます!
この先も子供たち、大人たちの希望を聞きながら2024年夏休み中の完成を目指して計画を進めていきます😊